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zoom RSS サラ・ヴォーン / 枯葉 (その2)

<<   作成日時 : 2005/01/23 17:20   >>

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サラ・ヴォーン / 枯葉(その1)より続く

 そして驚きはさらに続く。と言うか、もう呆気に取られてしまったのがB“AUTUMN LEAVES”
そう、チョー有名曲「枯葉」なんである。
でも、どう聴いても僕には「枯葉」に聞こえない「枯葉」だったんである(苦笑)。

 歌詞が無いんだもん、あれだけイメージが変えられていればそう聞こえなくても当たり前と言えばそんな気もするけれど、アレンジでこんなに原曲を崩しちゃうってのも初めての体験だった。鬼気迫るような、凄まじいまでのスキャット。そうスキャットなんて言葉もこの日までもちろん知らなかったよ(笑)。

 そのサラのスキャットに負けないくらいジョー・パスのギターにも驚いた。
この曲のサラの声が発せられる前、イントロの長めのソロからすっかり彼に魅せられてしまった。パスのソロを引き継ぐようにサラがスキャットし始め、パスのギターと絡み合う。まるで2つの楽器が同時にソロを取っているようにも思える。二人とも低音から高音までジェットコースターで駆け抜けるような疾走感。すごい!。

 パスに関してはイバニーズのカタログで見て、彼がジャズ・ギタリストの大御所であることは分かっていたけれど、彼のギターを聴くのもこのアルバムが初めてだった。ディストーションやオーバードライブの歪んだギターに慣れ切った耳に響く、ごまかしようの無いナチュラルなそのフルアコーステキック・ギターの音色。流れるようなフィンガリングから繰り出される継ぎ目の無いフレーズ。なんちゅーギター弾くおぢいちゃん(ごめん)なんだよ、って。ほんとに・・・。


 
 そうなんだ。このアルバムでサラを支えるパス(g)、ハナ(p)、アンディ(b)、ハロルド(dr)の4人、当時みんなもう結構いい歳してる筈なのに、ご機嫌にグル−ヴィな演奏をしている。こんなお父さんたちが他にもたくさん居るのかしらん?。jazzって畏るべし・・・なんてこれで思わされてしまったワケなのだね。

 この頃の僕はTOTOやリトナーがお気に入り。ミュージシャンのクレジットはもちろん読むし、スタジオ・ミュージシャンが作るかっちりしたサウンドが大好きだった。プロは上手くて当たり前なんて思いながら、そんなサウンドばかり探していた。だから当時、この名人ばかりの演奏に、jazzなんか全然知らなくてもすんなり感動させられてしまう要素は充分満たしていたわけだが、それにしても彼らの演奏は、録音から23年を経た今聴いても新鮮な輝きを放っている。ああ、このメンツでどこでもいい。サラを小さなjazz clubで見たかったよ。僕がサラの生演奏に接することが出来たのは、横浜博のイベント・ライブただ1度きりだったもんなぁ・・・。

 そういえば、確かNHKがアルフィーかどこかのclubで録ったLIVEが当時TV放映されている。こーゆーもんこそ今、アーカイヴで見せて欲しいんだよおおおおぉぉぉ〜(切望)。>NHK



 このアルバムは、残念ながらお小遣いがここまで回らずLPは買えなかった。都内に住む友達の家に遊びに行った折、近所にあった貸レコード店で偶然見つけて、彼の家ですぐにカセットに録音して貰った。僕はめちゃくちゃ嬉しかったが、友達は録音してる間中ずっと退屈そうだったっけ(笑)。

 その時初めて通して聴いたこのアルバムには、燃え上がった「枯葉」をクールダウンするかのように後半は美しきバラッドたちがズラリと並べられていた。C“LOVE DANCE”、D“THE ISLAND”、E“SEASONS”、G“美しすぎるあなた”のどれもが胸に染み入るような深い表現とヴォイス・コントロールを以て歌われている。そして再び軽やかなスイング・ナンバーF“IN LOVE IN VAIN”での朗々としたサラの歌唱に引き込まれ、このアルバムの全てが堪らなく好きになって行った。

 ただ当時の日本ではこのアルバムは今ひとつ評価が芳しくなかったような話も聞いていた。きっと、哀愁を帯びたシャンソンとしての「枯葉」のイメージが強く定着していたせいだろう。サラの解釈はあまりにも衝撃的で刺激が強すぎたのではないか。僕がすんなり入り込んで行けたのも、何も知らず、先入観も持たず、ただただサラの歌に感動出来たからなのかも知れない。


 
 その後大学に入ってからアルバイトして、初めてCDプレーヤーの付いたSONYのリバティーというコンポを買った。プレーヤー買ったのに聴くCDが何も無いんじゃ仕方ない。その日の秋葉原からの帰り途、わざわざ遠回りして渋谷・公園通りにあったDiskユニオンに立ち寄り、迷わずこれを買った。何故この店だったのかと言えば、当時僕はここの近所のファイヤーストリートにある小さな洋服屋でバイトをしていて、プレーヤーも持っていないくせにこの店に通っては、何度も棚を眺めて在庫があるのを確認済みだったから(笑)。そう、1986年、僕の初めて買った記念すべきCDがこの『CRAZY AND MIXED UP』だったのだ。コンポが配送で届くまでの数日が、やたらと長く感じて待ち遠しかったなぁ。

 今にして思えば、ボーカルでインプロビゼーションしてる作品に触れたのも、サラの“AUTUMN LEAVES”が初めてだったように思う。僕にはどうあっても忘れられない1曲だ。この「枯葉」を聴いた時のショックを超える作品には、20年を経た今でもなかなか出会えていない。この先、果たして僕の中でサラを超える女性ボーカリストは現れるのだろうか、な?。


※写真は左よりハロルド・ジョーンズ、ローランド・ハナ、ジョー・パス、アンディ・シンプキンス
枯葉
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