jazzっぽいの、好き?

アクセスカウンタ

zoom RSS フィル・ペリー/ MAGIC

<<   作成日時 : 2005/04/23 23:37   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 1

画像
 ちょうど良いタイミングかな。ずっとこの人についてブログに書きたい、って思っていたから。Bobby Caldwellの新譜を聴いたところで(4月19日のブログ)、そのタイトルチューン『PERFECT ISLAND NIGHT』の作者であり、オリジナルを歌っているフィル・ペリーのアルバムをご紹介しましょう。


Phil Perry's web site : http://www.philperry.net/


【 Adult Contemporary / R&B 】
MAGIC / Phil Perry (2001)

 フィル・ペリーは一般のヒットチャートを賑わしたような代表曲を持つシンガーではありませんから、世間的な知名度こそ低いでしょうが、彼はJazz-Fusion系は勿論のこと、様々なセッションやレコーディングで活躍し、スタジオではファーストコール中のファーストコール。90年にCAPITOLのMANHATTANレーベルから『THE HEART OF MAN』でソロ・アーティスト・デビュー。ここからアレサ・フランクリンのカバー“CALL ME”がR&BチャートNo,1に輝き、以降も4枚、都合5枚のリーダー・アルバムをリリースしています。

 15年で5枚ですから、作品数自体は決して多い方とは言えないでしょうが、アダルト・コンテンポラリにカテゴライズされる同世代のシンガー達の苦しい現況を思えば、彼のような大ヒットを持たないベテランが、極端にブランクを空けることもなく非インディーからアルバムをリリースし続けるのは非常に希なケースなのです。


 誰がなんと言っても、彼の名が広まるきっかけになったのは、リー・リトナーとのセッションからでしょう。ソウルはもちろん、AORからブラジル物まで幅広くカバー出来る懐の広さとエモーショナルなボーカルでリーの信頼を得ると、レコーディングにライブにと大活躍。特に彼のライブパフォーマンスは圧巻。バックだろうがメインだろうが、彼のスイッチがONに入ってしまうともう誰も敵いません。

 僕が初めて彼のパフォーマンスに直に触れることが出来たのは、David Foster & Lee Ritenour ライブ・クアーズ・ライブ(1987/5/5 : 昭和女子大人見記念講堂)の時のことでした。

 本当のコトを言ってしまうと、リトナー・バンドの前任者・エリック・タッグが大好きだった僕は、この日のライブを観るまでは、せっかくデヴィッド&リーなんて夢のような組み合わせのライブなんだから、エリックも一緒に来日してヒット曲の“IS IT YOU?”を聴かせてくれたなら、どんなに嬉しかったことか・・・なんて考えていたのです。(きっと僕と同じ様にそう思っていた人は、あの日た〜くさんいたハズです)

 確かに、その時点でのリーの最新アルバムだった『EARTH RUN』に於ける唯一の歌モノ、“IF I DREAMIN'(Don't Wake Up)”でのフィルの歌もなかなかいいな、とは思っていたのですが、その時の僕はフィル・ペリーがどんな人だか、まだ何も知りません。何しろアルバムのライナーを担当していたライターの方が「ごめんなさい、知りません」って書いちゃうくらい日本では無名だったんですから。

 でもライブが始まってフィルのパフォーマンスを目の当たりにしたら、まるで雷で打たれたみたい・・・って言う表現は、まさにこんな時にこそ使う言葉だろう!、と断言しちゃえるほど素晴らしかった。特にデヴィッドの代表作であるアル・ジャロウのヒット曲“MORNIN'”をフィルのリード・ヴォーカルで聴いた時の、あまりのカッコ良さと感激は18年経った今でも忘れられません。それ以来、僕はずっと彼の大ファンなのです。


 フィルは結構な巨漢で、おでこもだいぶ広い典型的な中年オトコ。外見にはセールスポイントを探すのにかなり苦労してしまいそうなルックスです(ごめん・・・苦笑)。でもね、彼は歌う表情がまた良いんだな。とっても茶目っ気があって、時折見せる少年の様ないたずらっぽい笑顔に、温厚で優しそうな彼の人柄が偲ばれます。僕がここで書いてるコトは、ドン・グルーシンのライブDVD(→2月11日のブログ)で彼が歌う“WOMAN”を観て頂ければ一発できっと解って頂けるはず。スタンディング・オベーションを受ける彼の姿を、是非チェックしてみて下さいね。

[ アルバムの楽曲紹介 ]
01. MAGIC (Barry J.Eastmond−Phil Perry)
 フィルのアルバムはよくよく見てみると5作とも全て1曲目は必ずこの80年代ブラコンで一世を風靡した作曲家であり大物プロデューサーのバリー・J・イーストモンドが絡んだ曲で始まります。琴の音色にも似た東洋的なサウンドのキーボードのリフが耳に残るミディアム・ナンバーのラブ・ソングでスタート。

02. SPRIT OF LOVE (Phil Perry−Barry J.Eastmond )
 これもバリー・Jとの共作。押さえたファルセットで囁くように甘く官能的な内容の歌詞を歌っているのだけど、フィルのコーラスが重なると爽やかに聞こえてしまってエッチっぽく感じない。これって、シンガーとしては良いコトなのかな?、悪いコトのかな?(笑)。ベタつかないオトナの愛の歌ってとこでしょうか。

03. LIVING FOR THE LOVE OF YOU
(Ernest−Marvin−Kelly O.−,Ronald−Barnard Rudolph Isley and Christpher H. Jasper)
 美しいストリングス・サウンドとゆったりとした心地良いグルーヴに乗せて歌う、ちょっとjazzっぽく仕上がったアイズレー・ナンバー。ギター・ソロのみRhon Lawrenceがプレイし、他のインスツルメントは全てプロデュースのChris Davisが演奏しているようなのですが、打ち込みでウッド・ベースのサウンドを上手く再現出来ているのが面白いトコ。
※友人の結婚式の2次会のBGMで使いました。(→4月18日のブログ)

04. KEEP REMIDING ME (Russ Freeman−Phil Perry)
 トロピカルなガット・ギターとプロデュースはGRP時代からのレーベル・メイトのラス・フリーマン。彼のリピントンズやデヴィッド・ベノワなどとのプロジェクトでフィルは何度もフィーチャリングされているので、ふたりの音楽の相性はバッチリ。

05. GROOVE WITH YOU
 (Ernest−Marvin−Kelly O.−,Ronald−Barnard Rudolph Isley and Christpher H. Jasper)
 再びアイズレーのカバーで今度はリー・リトナーがプロデュース。リーの作品でプログラミングやサウンド・デザインを手掛けているヨーカム・バン・デル・ザークがほとんどの楽器をプレイし、リーはギターを弾かずにアディショナルのキーボードのみ。ベースはリーの最近のお気に入りメルビン・デイビス。そういや謎の人物?、ヨーカムはリーのプロデュースした寺井尚子の『PRICESS T』のツアーで来日。横浜みなとみらいでのステージで見ましたが、まだ若くてアタマの良さそう、かつ小綺麗な好青年風でした。記憶既にかなり遠いですけど・・・(苦笑)。

06. I CAN'T WAIT<Til Morning Come> (Chris Davis−Phil Perry)
 これもクリス・デイビスの打ち込みウッド・ベースが効いてるjazzyなトラック。ハーモニカ・サウンドが焦がれる想いを余計に切なくさせるスロウ・ナンバー。地味目な曲ですが、僕はこのアルバムの中で一番好き。

07. MORE OF YOUR SWEET LOVE (Barry J.Eastmond−Phil Perry)
 海辺のイメージが目に浮かぶような爽やかなサウンドに乗せて、ほとんど全編をファルセットで歌い上げるラブ・ソング。フィルのファルセットには不安定な要素が殆ど無いので、ゆったりとした気分で聴いていられます。

08. ALL OF MY DAYS (Russ Freeman−Phil Perry)
 落ち着いたテナー・ボイス、包容力のある歌声が優しい。曲調はリピントンズが好きな人ならニヤリの、如何にもなラス・フリーマン・サウンドです。

09. YOU'LL NEVER KNOW (Chris Davis−Phil Perry)
 シックな曲調が多い中、この曲がアクセント的にブライトに聞こえるのはフィルの現在が幸せだからかな?。彼の妻・リリアン(彼女もシンガーです)に捧げているかのような愛への感謝に溢れた1曲。

10. PERFECT ISLAND (Barry J.Eastmond−Phil Perry)
 この曲がボビー・コールドウェルにチョイスされた1曲。これもほぼ全編ファルセットで歌われるボサ・タッチのムーディなナンバー。ボビーのお陰で何度も聴き直したけれど、よくぞ拾い上げてくれました、って気分。アルバムに並んでいると、爽やかにすっと流れて行ってしまうタイプの曲なんだけどボビーには引っ掛かる何かがあったんだね。

11. IN THE MORNING<Father's Lullaby> (Lee Ritenour)
 CDのクレジットはリー・リトナーのみだけど、フィルが亡父を題材に歌詞を書いているはず?(このヘン曖昧なのです。リーが詞を書くって??)の家族愛に満ちた優しい作品。「警告も無しに 人生に苦は突然やってくる でも明日の朝が来る頃には御機嫌な気分になっているから 夢を見続け 信じ続けよう 出来る限りのことをしていよう」って歌詞は、亡くなったお父さんの言葉を借りてフィルの子供達に語り掛けている様に思えます。

12. I'M THANKFUL (Ivan Lins−Victor Martins−Phil Perry)
 リーのグループでイバン・リンスのナンバーをずっと歌っているので、その流れでのコラボレートでしょうか?。最後にちょっと趣を変えて、リンスとの共作ナンバーのブラジリアン・ダンスでハッピーに終了です。


 さて、現時点でフィルの最新のアルバムであるこの『MAGIC』は2001年の作品。リリースから既に4年が経過しているわけで、新作はいつ頃かなぁ、ちゃんと出せるのかなぁ・・・なんて、ちょっと心配している僕なのですが、今回ボビー・コールドウェルのお陰でソングライターとしての彼にスポットが当たるのは、次に繋がる追い風になってくれるんじゃないかと密かに期待しています。この年代はスパスパと切られちゃいますからねぇ、ディール。彼にはこの先もず〜っと頑張って行って欲しいなぁ。勿論日本でのライブも見たいしね。

マジック
マジック

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
いいですよね、Phil Perry。
私は「The Heart of the Man」と「Pure Pleasure」の2枚を持ってましたが、こちらIvan Linsの曲も歌っていると知ってこのCDゲットしました。
うーん、Philの歌とてもいいですね。アレンジも大人な感じが素晴らしい。

ただ残念なことが一つ。輸入盤を買ったのですが、Ivan Lins作の“I'M THANKFUL”が入っていませんでした。。。
日本盤だけのボーナストラックだったんですね。(^^;
gachopin
2008/09/17 00:10

コメントする help

ニックネーム
本 文
フィル・ペリー/ MAGIC jazzっぽいの、好き?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる