jazzっぽいの、好き?

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zoom RSS ロランス・サルティエル / Reflections from Paris

<<   作成日時 : 2005/03/11 02:02   >>

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 いやはや、3月のヨーロッパはまだまだ寒かったです。ボローニャでは雪に降られたし、パリは連日氷点下。天気のせいで行動予定が変更になったりして、今回は一人で歩ける時間がかなり少なくなってしまいました。

 そんな事もあって(リサーチ不足も多分にあるのですが)、結局滞在中に現地で大型CD店を見つける事が出来なかったのです。小さい店は幾つも在ったのですが、品揃えがつまらなくて。実はフランスでブラックのコーナーとか見るの、結構楽しみにしてたんですがねぇ・・・。

 まあ、敢えてわざわざ出向かなかった部分もあるのですが、お陰でここで書ける様な音楽ネタの仕込みは一切無しです。せっかくの機会だったのにちょっと勿体無かったかなぁ。


 なんにも収穫が無かった代わりと言ってはなんですが、素敵なフレンチ・ジャズの女性ボーカルものを1枚ご紹介しましょう。フランスとjazzと来れば、大概はマイルスの「死刑台のエレベーター」かなんかが順当に頭に浮かぶのでしょうが、なんたってここは「jazzっぽいの・・・」でございますので(笑)、敢えてハズしてこのミニアルバムを。

【 Jazz / Vocal 】
Laurence Saltiel / 『REFLECTION FROM PARIS』 (1988)

 この6曲入りミニ・アルバム、僕が手に入れてから17年が経っているのですが、ロランス・サルティエルの軽やかで甘い歌声は今聴いても全く色褪せずにフレッシュ。あま〜いショコラを口に含み溶かしつつ、それを辛口のシャンパーニュでさらっと流すかのような、お洒落っちい?パリのエスプリがほわ〜んと香って来るみたい。当時のCBS SONYのCD帯には「蜂蜜みたいなフレンチ・ジャズ」ってコピーが入ってますが、バックのフランス・ミュージシャン達が甘く成りすぎない様にクールに締めてる感じも心地良いのです。


 アルバムのライナーからロランスのバイオグラフィを少々ご紹介すると、フランスの音楽学校で学び、18歳の時に渡米。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」に出演する幸運に恵まれます。その後、1976年に母国で友人とデュエットでレコーディングし成功を収め、国内、欧州諸国をツアーするなどポップ・フィールドで活躍。その後、ミッシェル・ルグランの姉・クリスチャンと出会いjazzに傾倒し、ポール・モーリア楽団のヴォーカリストとして日本を2ヶ月ツアー。1984年にユーロヴィジョン・コンテストに選抜され、1985年に東京で行われたワールド・ヴォーカル・フェスティバルにフランス代表として参加。どうやら、この辺りの経歴が個人名義ファースト・レコーディングだったこのミニアルバムが日本で発売になったきっかけの様ですね。

 それに85〜88年頃と言えば、イザベル・アンテナを筆頭とするクレスプキュール・レーベルやビクター・ラズロなど、フランス語で歌う女性ヴォーカリストが「お洒落」ってことでかなり注目されてましたものね、デザイナーのアニエスbなんかの影響もあって。BCBGなんてスタイルも注目されましたっけ。あなたもスカーフ首元に巻いていませんでしたか?(笑)。


 お薦めはなんと言っても1曲目の“Parissamba”。アップライトベースとハコ物ギターデュオから入ってロランスのキュートな声が重なって行くのですが、彼女の声でパッと花が開いた様に華やぐ冒頭から何とも言えず好いムード。「私はパリの眠らない夜が好き」と歌う彼女の声を聴くと、いつまでも暗くならない、夏の長い黄昏のパリの街が思い浮かびます。みんなほんとに平日でも夜更かしして遊んでるんですよねぇ。

 そしてAはセロニアス・モンクの“Reflections”を思いっきりゆるいスキャットで。この曲はアレンジで僕の好きなギタリスト、スティーブ・カーンとドナルド・フェイゲンの名前がクレジットされていますが直接の関わりは無い模様。僕は全くの未聴ですが、どうやらセロニアス・モンクをトリビュートしたコンピレーション・アルバム『That's the Way I Feel Now: A Tribute to Thelonious Monk / various artists』でこの二人が演奏しているらしく、どうもそのアレンジをそのまま踏襲したみたいですね。

 Bではイーディー・ゴーメが1956年にヒットさせたというミュージカル・ナンバーの“TOO CLOSE FOR COMFORT”を英語でさらりとこなす。リッチー・コールの朗々とした長めのアルト・ソロから始まり、ピアノ、ベース、ドラムスとソロを回すんだけど、ロランスのきらびやかなヴォーカルと相まって、パリのクラブでの楽しげなライブ風景が映像として頭に浮かんで来ますよ。

 Cは思いっきりフレンチっぽく、ゲーンズブルーの“La Javanaise”を。Dはグッとテンポを落として始まる映画「愛と哀しみのボレロ」から“Serenade for Sarah”。途中でサンバにリズムチェンジするところが彼女のこだわりの様です。Eは彼女の自作曲で日本盤のボーナス・トラック?、“CRACHE-JURE”を。88年当時を反映して打ち込み系の音ではありますが、特にハナに付くほどのものでもなく、アンテナの“PLAY BACK”辺りを想像して頂ければ遠からず、あんな具合のサウンドです。昨今のカフェ・ミュージックのコンピレーションに入れても全く問題なしの気持ち良さを感じて頂けるはず。

 この手の音楽が現地でたくさん聴きたかったんですけどねぇ。 
フランス人って、今こういった音楽聴かないのかなぁ〜?。


※現在購入可能なものは再発盤ですのでジャケットが変更されています。ご注意を
REFLECTIONS FROM PARIS
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コメント(4件)

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お帰りなさ〜い!
おみやげは?(笑)

かなり寒かったようですが、体調崩したりしませんでしたか?
パリが寒いというのは想像できますが、ボローニャってなんとなく温暖な
イメージ(勝手な思い込み?)があるので、雪だなんてびっくりです。
私の場合は一応それなりに覚悟して行ったので思ったほど寒いとは
感じませんでしたが、それでも後半は熱が出てしまい、しんどかったです。

勉強していった言葉を使う機会はありましたか?
次に行くまで忘れないようにね(笑)

音楽に関係無いコメントですみません(^.^;
なんちゃってトライリンガル
2005/03/14 20:05
こんばんは。一応無事に帰って参りました。
おみやげはドイツのおみやをくれたらバーターで(笑)。

そんなに極端に寒さは身に凍みなかったのですが、帰国する日の午前中、一匹でオルセーへ出掛けたのですが開館の30分前に着いたのにもうかなりの待ち人の列。寒々しい曇り空の下、じっと我慢して並んでいたのですが、開館時間の10時を過ぎても一向に入れないのです。その間にみぞれ混じりの冷たい雨が降って来て、諦めてホテルに戻ろうかと思ったくらい寒かったです。久々に爪先が冷たさで痛くなる様な感覚を味わいました。

お勉強は大して進まなかったので、行く前にイタリア語対応のカシオの電子辞書を買いました。これが結構役に立っちゃいましたよ〜。\34,000もしたので、せいぜい使って元取らないといけませんですね(苦笑)。
yk2@jazzっぽいの、好き?
2005/03/15 00:42
お帰りなさい。イタリア行ってこられたんですね。おいしいワインも飲みましたか?
また、みやげ話楽しみにしていますよ!! ライブはすっかり行かなくなりました〜
いまの所、歌モノ以外だと大阪ブルーノートのフォープレイに行こうと思っています。
尼崎のS
2005/03/16 11:16
S君、こんにちは。
こんなこと書くと、知らない人にはアル中かと思われそうですが、ワインは行きの飛行機の中から「毎食必ず状態」でした(笑)。シエナで買ったヤツが6本、後から送られてきますので、1本、S君が東京に来た時にでも知り合いの店に持ち込んで開けましょう。ブルネロ・ディ・モンタルチィーノって、ちょっといいヤツだよ〜。

フォープレイ、僕も青山で観るつもりです。一人で行くか誰か誘うか思案中〜。
yk2@jazzっぽいの、好き?
2005/03/16 15:16

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