jazzっぽいの、好き?

アクセスカウンタ

zoom RSS ジョニ・ミッチェルの声に思う (その1)

<<   作成日時 : 2004/12/13 13:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 3

画像
 あなたには10年、20年、もちろんそれよりも、もっと多くても構いません、愛聴し続けているボーカリストがいますか?。

 10代で出会い、20代、30代と自分が年齢を重ねるあいだ、常につき会い続けている、そんなアーティスト。全作必ず欠かさず買ってます、なんてもんじゃなくてもいいんです。でも時々、思い出したように無性に会いたくなる声。

 そんなアーティストも、当たり前の事ではありますが、あなたとともに齢を重ねます。
レコードの中のその声は、いつも変わらず瑞々しくとも、現在の彼ら、彼女らが、いつまでも若かりし日々と同じように、同じ歌をそのままに歌えるとは限りません。

 記憶の中では何も変わらずにいるのに、ある日、久しぶりに出会ってみたら、目の前のあの人はもう、まるで別の人ようだった・・・。そんな気持ちになったことありませんか?

 僕は今、ジョニ・ミッチェルの、2000年バージョンの“Both Sides Now”を聴きながらこのブログを書いています。

 僕がジョニの音楽に初めて出会ったのは1982年、アルバム『WILD THINGS RUN FAST』のリリース後のこと。FMラジオから流れてきた、“Chinese Cafe”が、その出会いでした。
この曲を初めて聴いた時の感覚を今も忘れていません。ジョニの抑えたボーカルに加え、ラリー・クレインのフレットレス・ベース、ピッキング・ハーモニクスと、スティーブ・ルカサーの奏でる分散和音が作る、何とも言えぬ透明感と気怠さの同居する音の空間。それはまさに歌の中の"Cafe"そのもので、気が付けば、その場へテレポーテーションさせられてしまったかの様な心地の、非常に不思議な感覚と映像的な魅力を持った曲でした。

 この曲が忘れられなくて、少し経ってから、ようやくLPを手に入れました。
当時高校生だった僕には、このアルバムのjazzとRockの不思議な混ざり具合が、なんとも“へんてこりん”に思えたものです。「良かったら貸してね。」そう言っていた、一緒にレコード屋さんに行ってくれた同級生にも、結局貸せずじまいでした。普段は一緒になってTOTOを聴いている彼に、ルーク参加作品とはいえ、楽しんで貰えるとはとても思えなかったから、です。

 当たり前の話ですよね。音もさることながら、歌詞を読めば読むほど高校生の楽しむようなアルバムとは思えなくなって来るのです。16、17歳の、さしたる辛い人生経験もない高校生に、ジョニの歌が本当の意味で、理解出来る筈なんかないんですから。常に、愛の二面性を注意深く観察し続けて、情熱と冷静とをコントロールするなんて、年齢重ねた今でも、とてつもなく難しいことです。17歳の僕だって詞じゃなくて、音から入っているから、このアルバムを買ったんです。何度も聴き返して、歌詞を見つめて、自分のしてきたこと、経験してきたことに重ねて、やっと共感を持てたり、こう言うことだったのかなぁなんて、今なお噛み砕いているのです。

気にかけていながら 気にかけないでいることを 学ぶことは可能かしら
だって愛にはいつだって二つの顔がある
希望と夢 喜びはいつも恐れにかわる

でも少なくとも窓辺に月
どろぼうも残していってくれた
    ・・・※(アルバム中の訳詞より引用)

 これは上記のアルバムに収録の、僕がジョニの曲で今も一番に好きな“Moon At The Window” の歌詞です。やはり全編にわたりクレインのフレットレスベースがフィーチャーされるのに加え、こちらはウェイン・ショーターのソプラノ・サックスが寄り添います。

 「すべてなくして、光さえ見出せない時でも、窓辺の月があなたを照らしてくれる。泥棒だって、ブラインドの向こうの月までは盗めないの」と言う、第三者の女性に対する、失恋を慰める歌なのですが、ここでの泥棒は当然に男を指しているのでしょう。

 でも、月がどんなに美しく輝こうが、実際に手に出来るものではない事は、誰にでも解っていることです。慰めているようで反対に、「あなたがもう気に掛けないよう諦めるか、それとも(あの月を眺め、愛でるように)、自分で自分の心を癒す他には、私には何もできないわ」と、突き放しているようにも思えませんか?。

(その2)に続く



Wild Things Run Fast

『まめ知識』
<body leftmargin="60"> 「泥棒が残していった月」なんて、とっても面白い発想だなぁと思っていたら、なんとこれは良寛の
<盗人に 取りのこされし 窓の月>
という、詩歌の発句が下敷きなんだとか。良寛の庵に入った泥棒は、盗るものがなにも無いと見るや、寝ている良寛の着衣を剥がそうとしたんだそうな。
それに気付いた良寛はそれとなく寝返りをうち、敢えて取りやすいようにしてやったんだそう。
うむむ〜、慈悲の心というかなんつーか、禅の境地は奥がふこうございますね。</body>
                                            
Wild Things Run Fast

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして!ジョニ・ミッチェル いいっすね
なかでも【WOOD STOCK】が好きです
今 路上でこれをやりたくって白鳥英美子feat.のアコギヴァージョンを
練習中です
カーペンターズも好きっす
今はTECHNO D'N'B ドラムンベースのJAZZYなリキッド系にLOVEですね
また遊びにきまふ 失礼しました
пoB
2004/12/13 20:05
はじめまして。おいで頂いて嬉しいです。
音楽のHPを作るつもりで、先行させて書いてるブログなので、いちいち長々〜と書いてます。
ジョニを路上でですか、いいですね〜。練習頑張って下さい。
ジョニだと、原曲はピアノ伴奏ですがクリスマスなので「BLUE」に入ってる“RIVER”なんか今サラっと演るのも素敵かも、です。
カーペンターズももちろん好きですよ。
でもさすがにドラムンベースはせいぜいEBTG止まりですね(笑)。
ジョニ編はまだ途中なので#2も書きますんで、よかったらまた読んで下さいね。
yk2
2004/12/13 23:42
是非A#2を見に又来ま〜〜す(^o^)/
秋〜冬は癒される曲がなんだか心地いいです
【noBらぶ】っていうブログ書いてますんで‥お口に合うか分かりませんが
いらしてください☆ではA
пoB
2004/12/14 23:57

コメントする help

ニックネーム
本 文
ジョニ・ミッチェルの声に思う (その1) jazzっぽいの、好き?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる