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zoom RSS 「アダルト・コンテンポラリな音楽」を取りまく現状

  作成日時 : 2004/11/29 22:56   >>

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 今世間では大人向けの音楽CDが、本当に売れてないんだそうです。

 思い出してみても、景気が上向きかけてるなんてアドバルーンの様なニュースに一向に実感が涌かないままだった春。いつまでもいつまでもしつこく暑かった夏。はっきりとした訪れを感じさせる事も無く、幾つも連続してはやって来て水害を引き起こした台風と、凄まじいばかりの被害を新潟にもたらした大地震の秋。そして、もう師走だと言うのに、セーターを着ればすぐに汗ばむようなこの東京の気温は、既に地球温暖化が確実に体感出来るレベルまで来ているのだと、自然が我々に警告を突き付けているかの様にも思えます。こんな先の見えない暗いご時世に、明るく音楽に金を遣え、なんて云う方が無理な話なのかも知れません。



 そんな不景気な世の中、売れていない大人向け音楽の中でも、僕が好んで聴いている音楽はさらに市場の小さな少数派支持の音楽だったりします。ジャンルで云うところの「A.C.(アダルト・コンテンポラリ」。jazzからAORからFusionにブラコンなんてのを、みんなひっくるめた、20年前からの化石みたいな音楽です。スムース・ジャズなんてのも、これに含まれます。あ、僕は聴きませんが、ロッド・スチュワートがジャズ歌ったりしても、このジャンルになっちゃったりするので、ちょっといい加減な感じも(大いに?)しますね(苦笑)。

 このジャンルは「大人向け」って云うだけあって、オトナの皆さんの若かりし頃、そう、つまりは昔の古ーい(笑)音源が圧倒的に大事にされてまして、旧譜の再発などはそこそこ行われているんですが、確実に現在進行形の新譜のリリースが少なくなっているようです。特に洋楽フュージョンものの国内盤リリース見送りが激しいんだとか。AORやブラコンのファンも、みんな旧譜の再発や初CD化なんてのは喜んで買うくせに、新譜には見向きもしないケースが顕著なんですよねぇ・・・。

 でも、仕方ないんです。昔好きだったアーティストの音楽性が、今は全く違ってしまっていることも多いですから。20年も前の若かりし日々の音楽性を未だに求められては、アーティストにとっても酷な話です。AORだったミュージシャンが今はjazzを歌っても、「なんだ、今度はjazzか、興味ないね。」なんて云われて、CDを手にもとって貰えない。僕なんかが思うに、AORからjazzって結構自然な流れだと思うんですが・・・。世の中上手く行かないものです。

 それで、その先には何が待っているかと云うと、大好きなベテラン・アーティストがレコード会社から契約を切られてしまう。もう誰がどう切られたなんて話は、相当のもんじゃなければ驚けません。グルーシン&ローゼンがGRPの経営から手を引いた時のリストラなんてすごかったですもんね。
でもあの時はまだ、ウィンダムヒルって次の受け皿があったから良かった。今は更に厳しさを増して、リリース毎にレコード会社を転々と変わるのなんて当たり前。インディ落ちして、次第に露出が少なくなって、音沙汰なしで表舞台から消えて行く・・・が大抵のパターン。誰だってアニタ・ベイカーみたいに10年経ってもひょいとカムバック出来る、なんてワケじゃないのです。



 只でさえ売れてない、そんなジャンルの音楽好きに、追い打ちを掛けているものがあります。
そう、最近の輸入盤の価格高騰です。僕は名前さえ事前に知らないようなコンテンポラリジャズの女性ボーカリスト(特に北欧系が多い)の作品を、容姿に負けて(苦笑)ジャケ買いする事が多かったのですが、最近ではとてもおいそれと気軽にレジに運べません。その殆どが1枚3000円近くするようになってしまったのです。ちょっと高くないですか?、某大手Hさんっ!。

売れない → バイヤーがバイングしにくい → 仕入れが大手や有名アーティストに偏る(要は安全パイ) → 新しいアーティストが育ちにくくなる → 扱いアーティスト数減少で必然的に売り場が小さくなる → 輸入ロットの設定がよりシビアになり、1枚の単価が低く設定出来なくなる → 割高感が出てさらに売れない

 想像するにこんな循環の構図でしょうか・・・。音楽CDはせいぜい2000円前後にして頂けないと、キビしいですよね〜。ハナから大して売れないからって諦めて、ロクにバイングもしないくせに、これで日本のレコード会社が輸入盤の輸入禁止の濫用でもしようもんなら、日本の大人に聴かせられる音楽文化って、未来に向かって縮んで行くしかないよなぁ。今まで1800円で買えてたアーティストのCD、次の新譜から「はい、2800円です。あ、ちなみに輸入盤期待してもダメですよ、規制かけましたから。国内盤買ってね。」なんて云われても、即「ハイハイ結構です、それでいいです、頂きます」とは僕は云いたくない。ぜ〜ったいに云いたくない。



 最近はレコード会社と契約せず、自身のWEBサイトやライブ会場などで、自主製作盤を直接リスナーに販売するなど、アーティストと我々の距離を身近に感じる機会が増えてきました。それはそれで嬉しいことでもありますが、音楽のクォリティの面ではどうしたって制作費と質が直結してしまう可能性が大きい事は否定出来ません。ここでホントはサックス入れたいけど予算無いからシンセで我慢しちゃった・・・では聴く方は淋しいですよね。結局のところ、ずっと応援してゆきたいアーティストの作品を店頭で購入し続けていく事とせいぜいネットで個人的にレビューを書いて発信していく位しか自分の好きな音楽を育てる=守る術はないのかなぁ、などと思ってみたりして。

10年、20年後、僕はいったい誰の音楽を、どんな方法で手に入れて、どこでどうゆうふうに聴いてるんだろうなあ。

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